シェットランド
主にスコットランド北東に位置するシェットランド島の丘陵地に生息。寒冷な土地で、岩などに生えているピート(泥炭)を食べる山岳種。スカンジナビア半島発祥といわれ、英国で最も古い品種で野生的な特徴を残しているといわれる。
※野生種については、「羊毛の歴史」記事を参照
紡ぎ心地はすべらかで、ツヤ、弾力、柔らかさがある。主に、ツイード、フェアアイルパターンのセーターやソックス、手袋、ショール、ブランケット、敷物などに使われる。シェットランドレースは羊毛繊維数本の超極細の単糸で紡がれる。
色は白のほか、グレー甘茶、黒など11色に分類でき、世界中から需要が高い羊種。
【原毛】
毛の太さ:33μ~24μ以上 ※μ(マイクロン)=1/1,000 mm
触るとモコッモコッとしていて、弾力があり、毛足くスベスベとしている。
【紡ぎ糸】
伸びがよく、レース糸のように極細の糸も、太めの糸も紡ぎやすく自由度が高い。また、繊維1本1本が丈夫で細い糸も切れにくい。
【編地】
柔らかいが、しっかりとした編地。繊維が丈夫なため、肌触りは少しザラつきが感じられる。
【参考資料・サイト】
「羊の手帖」著:本出ますみ 出版:スピナッツ出版 初版:1988年 第8版:2016年
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