TVドラマ『高慢と偏見』
-ヨーロッパの手仕事-Glem Tid(グレムティッド)です。
刺繍の手仕事がある風景が印象的なイギリスのTVドラマ、「高慢と偏見」を紹介します。
原作:ジェーン・オースティン『高慢と偏見』(Pride and Prejudice)
ディレクター:サイモン・ラングトン
出演者:ジェニファー・イーリー、コリン・ファース
1995年にイギリスのBBCで制作された全6話のドラマで、18世紀末から19世紀初頭のイギリスの片田舎が舞台のお話。田舎の貴族の娘エリザベスと、身分が釣り合わない者を見下すように教育された超上流階級の貴族ダーシーの恋愛ストーリーです。
服装や舞踏会の場面などのドラマセットはもちろん、お化粧も当時と同じように再現されているなど、当時の貴族の生活を本当に垣間見ているような気分にさせられる、何回も全6話を一辺に見てしまえます。
主人公のエリザベスは5人姉妹の次女で、だいたい家の中にいるときは、母親や他の姉妹たちと座って刺繍をしている姿が印象的です。舞踏会のシーンでは、自分の教養を示す方法としてピアノや歌の上手さがモノサシとして見られる、というような描写があったりするのですが、刺繍をしている場面については、ドラマの中で特に言及されることはありません。しかし、手仕事をしている姿がとても自然で、彼女たちがいつも暇さえあれば針を持って、ピアノや歌と同じように、他の貴族の女性たちも教養の一つとして刺繍をしていたんだろうなぁ というのが、そのシーンをみているだけで伝わってきます。
イギリスといえば、英国王立刺繍学校という刺繍の専門学校があるくらい、手刺繍の伝統が残されている国です。

貴族のこうした女性たちの手によっても、長い間、引き継がれていく中で進化していったのだろうか…と想像してしまいます。
<あらすじ>
十八世紀末イギリスの田舎町。ベネット家の5人の子は女ばかりで、母親は娘に良縁を探すべく奮闘中である。舞踏会で、長女ジェインは青年ビングリーと惹かれ合い、次女エリザベスも資産家ダーシーと出逢う。彼を高慢だとみなしたエリザベスだが、それは偏見なのか? 世界文学屈指の名ラブストーリー。
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