ガンジー模様

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ガンジー模様

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アラン模様やシェットランド模様のように、イギリス近辺の島から発祥した伝統的な編み技法の1つにガンジー模様があります。

こちらが発祥の地か定かではないとの説もあるようですが、その名の通りガンジー島(Googleだとガーンジー島)という島も実在しています。

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アラン模様が生まれた背景と同じように、島の漁師が過酷な海での仕事をする上で、体を暖め、作業しやすいセーターを作っていく過程で生まれたデザインということです。

文献によっては、むしろアラン模様の元になった技法がガンジー模様とも言われているようです!

”漁師のための服”という点を踏まえた上でのガンジー模様(セーター)の特徴をまとめてみました。

<ガンジー模様(セーター)の特徴>

  • 模様に裏表がない → 暗い船の上でも着やすくするため
  • 胸の部分に編み込み模様が多い → 編み地に厚みを出し、より寒さから体を守る
  • 脇の下にマチがある → 腕肩を動かしやすくする
  • 裏編みで模様が施されている → 作業中に引っ掛かりなどによる事故を防ぐため
  • 袖部分には模様を入れない → 作業中に破れたり、ほつれることが多いので、直しやすくするために、複雑な編み方はしない
  • 袖にサイドスリットがある → 腕を動きやすくするため
  • 立ち襟 → 寒さから首を守るため

こうして見ると、1つ1つのデザインにもよりよく生活するための意味が備わっているんだということを、感じさせます。

作品を作っていると、なぜ作るのか? という疑問がふっと浮かんできたりするけど、そもそもの原点は、こういうことから始まったんだよね…と思わされます。

むかし生活の中から必要とされて生まれたものは、今の世の中では、もはや生活に必要だからという理由ではなく、デザイン性に惹きつけられたり、その人を表現するためのアイテムとして、生き続けている物も沢山あるんでしょうね。

ただニット製品にはそれでも寒さを凌ぐっていう現代にも通じる分かりやすい実用性があるので、デザインにこだわるだけじゃなく、生活にどう役立つのかっていう機能的な面も頭の片すみに置きつつ、必要としている人に届けられるように制作をしていきたいものです。

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