羊毛の特徴② 部位や年齢などによる違い

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羊毛の特徴② 部位や年齢などによる見分け方

羊毛は生えている場所や、年齢・性別などによっても、特徴が現れます。

≪部位による違い≫
羊毛は主に、次の図のような部位に分けられます。

部位 特徴
ショルダー 最も良質な毛
サイド ショルダーよりも毛足が長く、色ツヤが劣る
バッグ 雨風にさらされやすい部位、毛先は脂が取れやすく、やや乾燥している
ブリッジ 太く、ヘアーやケンプを含むことがある
※ヘアー・ケンプの説明はこちら 羊毛の特徴①構造と機能

羊1頭分の羊毛が1枚に広げらるように毛刈りし、汚れた部分を取り除く「スカーティング」という作業をすると次の図のように、羊毛を広げることができます。
※毛刈り後の毛のことを「フリース」と呼びます。

年齢・性別による違い≫

呼称 特徴
ラム(Lamb) 生後3~6か月。短く柔らかい毛。ミルキーティップという硬く、カールした毛先が見られる。
ショーンホゲット 生後12~15か月。ラム(Lamb)の時期に1度毛刈りしていて、2度目の毛刈りになる羊。毛長は短いが、ミルキーティップがなく良質な毛。
ウーリーホゲット 生後12~15か月。生まれてから初めて毛刈りする羊。毛長が長く、ちぎれやすい。また、ミルキーティップがある。
ユー ホゲット以降のメス。妊娠期後期、泌乳期は毛が切れやすい。子羊が親離れして8~10週すると、元の毛の状態に戻る。
ラム(Ram) 交配用のオス。特有の臭気があるため、他個体の毛とは別に取り扱う。
ウェザー 1~3週間目で去勢したオス。メスよりも毛量が多く、また弾力もあり、ラム(Ram)のような臭いもないが、柔らかさはユーの方がある。

毛刈りは5~6歳頃まで行われます。それ以上の年齢だと、ケンプが混じった硬く、太い毛になってしまいます。

≪品種による違い≫
その他に、羊毛の違いを判断する基準として
・毛の太さ
・毛の長さ
・毛を引っ張った時の強度
・弾力性
・ツヤ
・脂量(脂は毛穴から分泌され、羊毛に付着するラノリンと呼ばれるもの)
・フェルト化による縮み率

などがあり、これらは羊の品種によって傾向がみられます。

【参考資料】
「羊の本」著:本出ますみ 出版:スピナッツ出版 2018年
「羊飼いの暮らし」著:ジェイムズ・リーバンクス 訳:濱野大道 出版:早川書房 2018年(文庫本版)

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